2009/12/06作成 |
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グランガッチ | Gurangatch |
オーストラリア・伝承 | 怪物 |
グランガッチ:アボリジニに伝わる「夢の時」伝説に登場する巨大な水棲の怪物 蜥蜴と魚が一体化したような姿をしています。(要するに鰐のような姿?) 身体には魚の鱗があり、頑丈そうな前脚と未発達で小さな後脚を持っています。 グンダンガーラ族の人々が先祖の霊として敬う存在で、夜は静かに水の底に横たわっていて、昼には岸へ上がり日光浴をしていたと言われています。 グランガッチの特徴を語る上で、欠かせないエピソードとしてフクロネコの精霊ミラゲン・ザ・キャットマン(以下、ミラゲン)との対決の逸話が挙げられます。 村一番の釣り師になろうとしていたミラゲンは、グランガッチを捕まえようと思い立ち、シャーマンに教えてもらった呪文を用いてグランガッチを沼からおびき出そうとしましたが、いくら呪文を唱えても効果がありませんでした。 そこでミラゲンは沼の水を毒に変えようとして、その材料となる樹皮を探しに行きましたが、その隙にグランガッチは、岩盤を掘り進み沼から逃げ出してしまいました。 その逃げ方は相当なものだったようで、グランガッチが掘り進んだ水路が川となり、ミラゲンの住む村を押し流してしまったそうです。 困り果てたミラゲンは、力を貸してくれる仲間を探しますが、力になってくれたのは鳥人族だけでした。 しかし、鳥人族は水に潜ると傷だらけになりながらもグランガッチの背中の鱗(というかヒレの辺り)を肉ごと引きちぎって来ました。 ミラゲンは、鳥人族と一緒にその肉を焼いて食べたそうです。 そのため、今でもグランガッチの背中の辺りのヒレには喰いちぎられたギザギザの傷痕が残っているとのことです。 |
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参考文献:世界の怪物・神獣(原書房)他 | |
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